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みかんの栄養学
みかんには様々な栄養が含まれており、健康にも大変よいのです。「風邪にはみかんがいい」と昔の人は言いましたが、それにもちゃんと根拠があるんですよ。

【みかんに含まれる栄養成分】
●ビタミンC
人間の体内では生成することができない栄養素なので、食物から摂取しなくてはなりません。
●クエン酸
血液をサラサラにし、栄養の吸収力を高めます。疲労回復の効果もあります。
●食物繊維
腸の働きを活発にし、腸ガンを防ぎ、腸毒を除去します。現代人は繊維質の野菜を食べる機会が少ないですが、こうしてみかんを食べて補うよう心がけたいですね。

【その他の効能】
●ガン抑制効果(β-クリプトキサンチン)
かんきつの中で特に温州みかんに多量に含まれるβ−クリプトキサンチンと、夏ミカン、ハッサク、ユズなどの果皮に多く含まれるオーラプテンという二つの成分に、強い発ガン抑制効果があることがわかりました(1998年 農水省果樹試験場、京都府立医科大学などのグループ)。
β−クリプトキサンチンはβ−カロチン(ニンジンなどに含まれ発ガン抑制効果があるといわれている)に比べ、5倍の発ガン抑制効果があったそうです。「温州みかんを1日2個ぐらい食べれば、発ガン抑
制効果がある」そうですよ。
また リウマチ・骨粗鬆症・神経細胞の活性化などの効果も見られるようです

●アトピー性皮膚炎への効果(ヘスペリジン)
昔から「みかんを風呂の中に入れると、肌が滑らかになり、かゆみが消えた」などといわれます。何が作用しているのかを調べた近畿大学薬学部・久保教授の研究結果から、みかんの中にヘスペリジンという物質が含まれていることがわかりました。ヘスペリジンはアトピー性皮膚炎、ぜん息、じんましんなどのアレルギーに効果が非常に高く、毛細血管の強化、血圧上昇抑制、コレステロール低下作用、血中中性脂肪の分解、大腸ガン予防作用などの健康効果があり、血管そのものを丈夫にする働きがあります。ヘスペリジンの含有量は、みかんの袋は果肉の50倍、スジは果肉の300倍も含まれているそうです。袋をきれいにしてみかんを食べるよりも、スジごと食べる方のがオススメです。また赤くなってからより、青い未熟果のほうが、効果があるそうです。そう言う点では 昔の青切りみかんなどが良かったのかも…

●疲労回復・毛細血管保護(ビタミンP)
ビタミンP(ルチン)が豊富に含まれるみかんは、疲労回復とカゼの予防に効果があります。ビタミンPは袋や、スジに多く含まれていますので、スジごと食べるのがやはりオススメ。ビタミンPには、毛細血管の保護や血圧を下げる効果もあり、脳卒中などの予防・再発防止にも役立ちます。


●風邪予防(シネフリン)
みかんに多く含まれ、他の果物にはあまりありません。
風邪に有効な成分で、気管支の筋をゆるめる作用があり、のどに関係した風邪に効果があるそうです。


●フラボノイド(ポリフェノール
ワインの中に多く含まれているポリフェノールの類似物質がみかんにも含まれています。
成人病の予防効果があり、注目されています。


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